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京都市下京区四条河原町通り仏光寺下ル
もともと、自分の身体は自分の力で治すという整体や、東洋医学に興味がありました。
そこで、「手で人を癒す」という手技療法に惹かれ、整体の道へ進むことを決めました。
数ある整体学院の中から、私が日本整体療術専門学院を選んだ理由は、交通の便が良く通いやすいということ、また当時はコックの仕事をしていましたので、働きながら学べるフリータイム制だということは大きかったですね。
決め手となったのは、学院見学に行った時の、学院長の第一印象ですね。お話を聞いているうちに、「この先生のもとで学びたい!」と強く思いました。
職人気質で妥協しない厳しさは、私の求めていたものでした。
思っていたより難しかったですね。
体の中の同じ場所を押しているつもりでも、人によって筋肉の張り具合や関節の柔軟性も違うし、練習台として押されていても、指のタッチや押す方向・角度・強さなどによって全然効き具合が違うし。
力いっぱいやればいいという訳ではなく、微妙な力加減で、指先や手の平に感覚を集中させて、まさに体で覚えていくという感じですね。
なんて奥が深いのだろう、自分でも出来るんだろうか、と正直思いました。
でも不思議と繰り返し授業を行っていく中で、やればやるほど自信がついてきました。
実技を進めていくうちに、学科で習ったことが丸暗記でなく、理屈でわかってくるようになり、「あー、こういうことか」と面白くなってきましたね。実技と学科が結びついてくるんですよ。
また、初めのうちは両手の親指が痛くて痛くて・・・。それが知らない間に痛みが消えていた時は、指が強くなったんだと嬉しかったですね。
また、学院長や先輩の先生方が整体している姿を、いつも間近で見れるという環境は良い刺激になりました。
痛みに顔をしかめて来店される方が、帰りには笑顔になって軽快に帰っていく姿を何度も見て、「自分もあんなふうになりたい」、とますます整体師という仕事に魅了されていきました。
晴れて日本整体師連盟の認定試験に合格し、認定資格を取得しましたが、石の上にも3年と言いますし、卒業してすぐに独立開業できるとは思っていませんでした。
そこで、併設整体院である、整体工房TRSで修行させて頂き、多くの経験を積みました。
何よりも、先輩や同僚たちの存在は大きかったです。仲間たちがいたからこそ、しんどかった事や辛かった事が乗り越えられたと思います。
また、先輩や同僚たちと手技について議論を交わす機会が毎日ありますので、自分の手技を客観的な角度から見ることが出来たと思います。
そうすることによって、偏った考えを修正することができますし、自己満足に陥ることも防げるのではないでしょうか。
「療術整体ホットハンド」の名前の由来は、心と体が疲れてるなと感じた時に、「ほっ」としてもらいたい、そしてデジタル社会になった今だからこそ、手のぬくもりにこだわりたい、という思いから名付けました。
写真の手作り看板は、先輩から開業祝いにプレゼントして頂いたものです。
雨風の当たる屋外に合わせて、耐久性等、雨に 濡れても大丈夫な工夫がしてあります。
お金をなるべくかけないで開業、そして集客できるやり方なども色々教えて頂いたりしました。
学院長ももとで修行していた時は、何かあっても学院長や先輩に頼ることができますが、独立開業した今は、良いことも悪いことも全て自分の責任です。
そのような緊張感の中で、「楽になった」というお客様の喜びがすべてだと言えます。手ごたえ、充実感は何とも言えません。
自分ひとりでやるということは、リピートのお客様は100%自分の指名だということになり、技術だけでなく自分のすべてが問われます。
整体はまだまだ奥が深いし、やりがいがあります。
将来は、「なくては困る」と地域の人に必要とされる整体師になりたいと思っています。